トライはしたいけれど、 なかなか一歩踏み出しにくいメンズ・スタイリングの代表的なものとして、デニム・オン・デニムがあると思います。
女性ウケはすこぶる良くないかもしれませんが、男子たるもの、ワークテイストばりばりの上下デニムによるセットアップというのは、その無骨さに憧れやグッとくるものを少なからず感じてしまうもの。
事実、私のインスタグラムでも、デニム・オン・デニムで組んだコーディネートをアップした際には、イイネ!数などエンゲージメントは増加する傾向にもあります。
そんな訳で、偉そうにスタイリング指南をするようなメンタルを持ち合わせている訳ではありませんが、私なりのポイントや、スタイリング写真5点を今回はご紹介したいと思います。
【目次】
デニム・オン・デニム(デニムセットアップ)のポイントは?
色落ち具合を揃える
まず分かりやす所で、基本的には上下の色落ち具合、つまり色味は極力同一になるように揃えるとベターかと思います。
理由は、色味が揃うことで、「セットアップとして着ていること」が明確に伝わるようになります。
つまり、カジュアル要素の非常に強いデニムアイテムを上下セットアップとして着ることで、極端に言えば、スーツのように上下揃いの"正装"的な要素を加える事ができます。
加えて、いわゆるワントーンコーデのような形も作りやすくなるので、ワントーンコーデは比較的簡単に作りやすい上にオシャレに見えやすいというお得感もありますので。笑
上下のサイズバランスに気を配る
近年はオーバーサイズ(ビッグシルエット)のトレンドにより、特にジャケットやトップスを大きなサイジングで着る方が多いかと思います。
ただ、デニム・オン・デニムに関しては、「上着だけが大きい、パンツだけが大きい」のようなサイズバランスになると、先に挙げたセットアップ感や正装感が損なわれます。
ゆったりはしても問題ありませんが、その場合には、上下ともに同様のサイズ感で統一するのがベターかと思います。
例えば、ジャケットをワンサイズアップで着ているのなら、パンツもワンサイズアップ程度で揃えるといった具合にです。
アメカジ色や子供っぽさが強まらないポイントを作る
カジュアル色やアメカジ色の非常に強いデニムアイテムは、ややもすると子供っぽく見えたり、古臭い印象にも陥りがちです。
例えば、デニムのセットアップにベースボールキャップ、カレッジプリントのスウェットシャツにローテクスニーカーといったスタイリングにすると、「さまぁ〜ずかな?」と思われてしまうかもしれません。苦笑
そこで、例えばハットや革靴、ニットや襟付きのトップスなど、大人っぽい印象のあるアイテムを入れることで、そういったネガティブ印象を薄める事が可能です。
これは、どのインフルエンサーさんなどもほとんど言及していないと思いますが、着る人そのものの顔立ちや体型、髪型、そして年齢などにより、同じ着こなしをしても印象は大きく変わります。
例えばおじいさんがどんなに子供っぽい着こなしをしたとしても、着ている人が明らかに大人なので、このロジックからは外れてきたりもします。
私に関しても、40歳も超え、最近はヒゲを長めに蓄えているので、デニムのセットアップスタイルが以前よりも収まりが良くなってきているように感じています。
簡単に言えば、着る洋服以前に、大人っぽい顔立ちや体型に子供っぽい顔立ちや体型、カジュアルな顔立ちや体型にドレス寄りの顔立ちや体型、というものが存在するとも言えますので、その点も含めて調節をする必要があるかと思っています。
デニム・オン・デニム(デニムセットアップ)の5コーデ写真
ここからは、実際に私が着用したスタイリング写真と併せて、自分なりのポイントを解説していきます。
テキストのリンク箇所は、過去に紹介したアイテムのページリンクになっていますので、気になるアイテムがあった際にはリンク先もご覧くださいませ。
カバーオール+オーバーオール+デニムハット
ビンテージのLeeのカバーオールに、同じくLeeの古着のオーバーオールを合わせたスタイリングです。
ハットにもバズリクソンズのM37デニムハットを使っているので、かなり攻めたスタイリングかとも思います。
インナーには話題のファミリーマートのコンビニエンスウェアの白Tを、足元はドクターマーチンのワークブーツを使いました。
意識した点としては、デニム素材にはなりますがハットを使うことで、カジュアルに振り切り過ぎないように、また、インナーに白を入れることで、汚らしくなり過ぎないように配慮をしました。
カバーオール+ペインターパンツ
orSlow(オアスロウ)のカバーオールに、Leeのペインターパンツを合わせたスタイリングです。
どちらも新品で購入したものなので、色落ちもほとんどない濃いインディゴブルーなので、カジュアル感も出過ぎずに比較的チャレンジしやすいセットアップかなと思います。
インナーにはユニクロUの3Dセーターを、足元は雨の日だったこともあり、L.L. Beanのビーンブーツを合わせました。
ニットアイテムやレザーシューズを入れることで、やはりカジュアル要素を薄めることを意識しています。
ブラックのGジャン+ブラックジーンズ
ブラックのデニムジャケットと、リーバイス501のブラックを使ったセットアップです。
バブアーのGAMEFAIRのインナー使いとしてGジャンを入れているので、ボタンは全て留めてシャツのように合わせています。
ポイントとしては、足元にチーニーのタッセルローファーを使うことで、やはりワークやカジュアルに振り過ぎないようにバランスを取っています。(ベレー帽もですね)
カバーオール+デニムショーツ
こちらは特に勇気がいるかもしれませんが、orSlowのカバーオールに、リーバイスのデニムショーツを合わせたスタイリングです。
インナーにはラコステのポロシャツ、足元はリーボックのビートニックを使いました。
意識したポイントとしては、ショーツを使うことでよりカジュアル感が出てしまうので、ポロシャツとシューズの色を揃えて、使う色を2色に限定した点です。
この日は近所のスーパーに行っただけでしたので、サンダルを選んでいますが、スウェード素材のデザートブーツや、ポストマンシューズあたりを合わせる方がバランスは良いかもしれません。
カバーオール+ジーンズ+インディゴ染めスウェット
最後は最もデニムやインディゴ染めの使用率の高いこちらのスタイリングを。
ビンテージのLeeのカバーオールに、インターナショナルギャラリービームスのウォッシュ加工のされたブルージーンズ、インナーにはインディゴ染めのチャンピオンのリバースウィーブを、さらに帽子にはボルサリーノのデニムハットを使ったデニム&インディゴ三昧ぶりです。笑
こちらは自分でもちょっとやり過ぎだと思っているので、あまりオススメはしないスタイリングになりますが、一応気にした点としては、ハットをボルサリーノに、足元をパラブーツのデッキシューズとすることで、トラディショナルな大人な印象が出るように考えました。
また、スウェットをタックインすることで、やはり印象をフォーマルに近づけています。
最後に(まとめ)
そんな感じで今回は、デニム・オン・デニム、デニムのセットアップについて、そのポイントやスタイリング紹介をさせて頂きました。
トライしてみて「なんかしっくりこないな...。」とか「変だな...。」と感じる場合の多くが、単純に自分がそのスタイルを見慣れていないだけという場合が多い気がしますので、自信満々に堂々と着る事が、何より大事なのかなぁとも思ったりします。
(僕も「これやり過ぎてないかな...。」と思っていても、インスタにアップすると好評だったりする事が多いですし。)
今回も最後までお読み頂きまして、ありがとうございました!
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