ファッションスタイリングは、大きく以下2つの要素から成り立つものだと思っています。
- ひとつは、洋服そのもの。
- もうひとつは、その使い方。
至極当たり前な話ではありますが、案外、前者にウエイトが偏り過ぎている方というのは多いように感じています。
いかに高額で人気のあるレアアイテムを手に入れようと、それを使うだけでオシャレだと思ってもらえるかは別の話ですし、反対に安価で定番的なアイテムだけを使って多くの人からオシャレだと言ってもらう事も着こなし次第では十分可能でしょう。
もちろん、「"なに"を”どう使う”か。」という両方の要素から成り立っている話ですので、どちらも等しく重要な要素ではあるはずですが、どちらかといえばやはり、物選びよりも"使い方"が苦手な方は多いように思いましたので、今回はその"使い方"の例として特に分かりやすい"レイヤード(重ね着)"についてご紹介してみたいと思います。
いつもの通り、着用スタイリング写真を使い、今回は一週間コーデ形式でご紹介していきますので、どうぞ最後までお付き合いくださいませ◎
【目次】
レイヤードを使った冬の大人カジュアル1週間コーデ
DAY1(ショップコート&カーディガン&チェックシャツ)
まず最初は、ユーロヴィンテージのショップコートに、ショールカラーのカーディガンとラルフローレンのバッファローチェックのシャツを入れたスタイリングです。
パンツはリーバイス501ブラック、足元には英国製マーチン3ホールを合わせました。
モノトーンでまとめるのは、最も楽で簡単と言えるとは思うのですが、その分、目を引くスタイリングにするのは少し難しいように思っています。(デザイナーズ系などであれば、ブラックカラーでもアイテム単体にポイントを作れたりするのですが。)
なので私の場合は、モノトーンで作るときにはブラックでも色が抜けてグレーがかったアイテムを使う事が多く、そうする事で表情がつけれてアイテムも見えやすくなりますし、単にコンサバでモノトーンにしている印象も与えにくいかと思っています。
重ね方としては、コートとシャツの間にカーディガンを挟んでいるだけなので、シンプルな部類かと思いますが、カーディガンの下のボタンは留めず、シャツもタックインせずに出している事で、こなれ感のような物は演出できると思います。
DAY2(カーディガン&デニムジャケット&ストール)
2つめは、ブラックデニムのジージャンの上に、ニットカーディガンを羽織ったスタイリングです。
ジージャンの下には先ほどと同じチェックシャツを入れていますが、その間にはユニクロ×JWアンダーソンのストールを挟んでいます。
先ほどとは一転して、”スタイリング力”が思い切り分かりやすい着こなしにしているので、ポイントは説明不要かもしれませんが、大きくは2点。
アウターのイメージの強いデニムジャケットをカーディガンの下に入れている点と、一番上に巻くイメージの強いストールをデニムジャケットの中に入れている点。
つまり、どちらもいわゆる"ハズシ"と呼ばれるような違和感を差別化要素に使った着こなしと言えるかと思います。
DAY3(モッズコート&カバーイール&ネルシャツ)
こちらは、アメカジや古着に印象を振り切ったスタイリングで。
使っているアイテムは、モッズコートやOrslowのデニムカバーオール、タウンクラフトのネルシャツや、リーバイス501ブラックと、コテコテな感じですので、おそらく多くのインフルエンサーさんは推奨はしない着こなしかなと思っています。
無論、私自身ももしファッションがあまり得意ではないという方からスタイリング相談をされた場合にはオススメしないと思います。
ですが、私個人としてはカジュアルに振り切ったスタイリングはとても好きなので、このスタイリングに限らず頻繁にやってはいます。
ただ、例えばこちらの場合なら、「オシャレというよりは、アメカジが大好きなおじさんなのかな?」という風にはあまりなりたくはないので、写真だと見えにくいですが一番下にタートルネックを入れたり、カバーオールの襟を立ててコートに被せたりする事で、ファッション要素をほんのり付け加えたつもりではいます。(まあでもこれはアメカジ好きおじさんぽく見えますね。苦笑)
DAY4(バルカラーコート&デニムパーカー&ボーダーカットソー)
よっつめは、オーバーサイズのコットンバルカラーコートに、フルスナップのデニムパーカーを挟んで(現在こちらのブラックデニムでワタシ別注を作っています◎)、ユニクロレディース3XLのボーダーカットソーというレイヤードスタイルになります。
パンツはバリーブリッケンのチノ、足元はZDAのクライマーを。
ベレー帽、コート、パンツ、スニーカーとベージュトーンの淡い色でまとめているので、デニム生地や赤いボーダーで全体がのっぺりし過ぎないようにアクセント付けた着こなしです。
DAY5(バブアー&デニムジャケット&ニットベスト&ウエスタンシャツ )
バブアーのGAMEFAIRに、MUJILABOのデニムジャケット、更にその下にチマヨ柄のニットベストとラングラーのウエスタンシャツを入れた大量レイヤードになります。
ご覧の通りに、配色としてはブラウンやインディゴブルー、そしてオリーブカラーでまとめているので、これだけ重ねていてもそこまでうるさすぎる印象にはなっていないかなと思っています。
DAY6(ハンティングジャケット&スウェットカーディガン&ネルシャツ)
ヴィンテージのダック地のハンティングジャケットに、ユニクロUのスウェットカーディガン、バナリパのチェックシャツを入れたスタイリングです。パンツは90年代のJOS A BANKのウールスラックス、足元は70年代のレッドウィングポストマンを。
アウターのマスタードカラーとインナーのシャツの色を合わせつつ、間に挟んだカーディガンやスラックスも近いトーンで合わせてまとまりを作りました。
あまり多くの人から好まれるスタイリングではない自覚はありつつも、私個人としては気に入っているスタイリングの一つです◎
DAY7(ショールカラーコート&ボーダーバスクシャツ&インディゴシャツ)
7つめは、Orslowのショールカラーのメルトンコートに、セントジェームスのボーダーバスクシャツ、そしてその下に鎌倉シャツのインディゴ染めのシャツを入れたスタイリングです。
帽子やバッグなどポイントにブラウンを使っていますが、洋服全体はネイビートーンでまとめた形です。
バスクシャツの下に襟のあるシャツを入れるというのも、ハズシやこなしとして割と使いやすいレイヤードでオススメです◎
おまけ(雪の日レイヤードコーデ)
おまけで雪の日のレイヤードスタイルも。笑
モンベルのナイロンステンカラーコートにパタゴニアのダスパーカを入れて、その下にはバナリパのコーデュロイシャツ、更にその下にはユニクロのカシミアセーターとタートルネックを着込んでいます。
パンツはナイキのテックフリース、足元はノースフェイスのトレッキングシューズですね。
色は地味目な落ち着いたものに絞っていますが、これだけネック周りにレイヤードを作れると、ポイントになってくれるかと思います。
最後に(まとめ)
というわけで、今回は冬のレイヤードコーデを1週間コーデという形でご紹介してみました。
基本的な考え方としては、レイヤードで着用点数が増えるのはイコールそれだけ目に付くポイントが増え、印象としては"ただ着ている"ようには見えにくくもなりますし、きちんとまとめられれば上級者感も出てくると思いますので、何か参考になるところがあればとても嬉しいです。
ちなみに、インスタグラムでは毎日コーディネートをアップしているので、そちらも合わせてチェックいただけると嬉しいです。(別注やオリジナルアイテム製作へのご意見もストーリーズで随時お伺いさせていただいています◎)
それではまた◎
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