Tiny Style Salon

定番ブランドや古着を中心に、30代40代の大人のメンズファッションに使えるアイテムの紹介、スタイルの提案をしていきます。

【中級編】メンズコーディネートをお洒落に・こなれて見せる5つのポイント【アラフォーファッション】

し前に、メンズスタイリングについて、以下のような記事を書かせていただきました。 

この記事では「初級編」と題して、まず前提として「お洒落になる事が目的なのか、服装によるマイナスが生じないよう平均点を目指すのかをまず決めるべき。」とした上で、以下5項目に分けてお話をしました。

  • 何よりサイジング(サイズ選び)
  • 色を拾う(ワードローブの色を絞る)
  • 購入時にアイテム単体で選ばない
  • 系統が同じ物ばかりを合わせない
  • 有名人のスタイリングをそのまま真似しない

ある程度ファッションに知識や経験がある方であれば、言わずもがなな事ばかりだったかと思いますので、今回は「中級編」として、平均点ではなく更にもう少しお洒落だとかこなれて見える着こなしに役立ちそうなポイントを挙げていきたいと思います。

 

初級編の時にも書きましたが、この記事で初めてこのブログに辿り着いた方もいらっしゃるかと思いますので、「そもそもお前誰やねん!苦笑」という際には、以下の1週間コーデシリーズかインスタグラムを見ていただけますと幸いです。

 

 

ファッションとスタイルが別物である事の認識

これは初級に入れても良かった項目かもしれませんが、ファッション(流行)とスタイル(様式)を混同すると、スタイリングも定まりにくいですし、それ以前に洋服を購入する時点で結局使わないアイテムを買ってしまったりとエラーが増えるので、認識・意識すべき前提になると思っています。

 

分かりやすくすごく噛み砕いてざっくりと分けるなら、

  • デザイナーズブランドなどコレクションで発表されるような洋服や着こなしはファッション
  • トラディショナル(伝統的)なファクトリーブランドやワーク、ミリタリーウェア、ドレススタイルなどに根ざしたある種普遍的な着こなしはスタイル

と分類しておおよそ間違えはないかと思います。

 

前者はスタイリングをする上でルールはほとんどありませんが、後者には明確なルールやセオリーが存在したりもしています。

 

一例を挙げると、ジャケットのインナーにTシャツを合せたスタイリング。街でも多く見かける着こなしです。

ファッションであれば全く問題ありませんが、様式としてはTシャツ含めジャケットの襟に直接素肌が触れる着こなしはNGです。

 

レザー製の靴、ベルト、鞄を合わせる際にもファッションであれば決まりは特にありませんが、後者であれば黒なら黒、茶色なら茶色で必ず統一する必要があります。

 

といった大きな違いが存在してしまうので、絶対ではありませんがこれも分かりやすくする為に一例を挙げれるなら、ジルサンダーのジャケットであればインナーにTシャツを合せても差し支えないと思いますが、ファクトリーブランドなどのフォーマルなジャケットに合わせるのであれば、シャツやタートルネックセーターなど襟に触れないインナーを合せるのがベターです。

 

更に分かりやすく具体的なインフルエンサー名を挙げてしまえば、MBさんや干場さんはファッション側の方、ビームスの西口さんやアニキこと片野さんなどはスタイル側の方と言って良いかと思います。

 

とは言え、見た感じがカッコ良く見えたりお洒落に感じる事ができれば、個人的には「なんだっていいじゃん。汗」とは思ったりもしますが、メンズの場合はどうしてもパッと見だけでなく、着こなしや一点一点に意味を求められがちなので、このファッションとスタイルを区別していないと「分かっていない奴。」と思われてしまう可能性は大いにあるかと思っています。

 

この両者を認識しておかないと、そもそも購入時に選ぶブランドにも影響しますしね。

 

ちなみに私はというと、スタイル寄りの着こなしに年齢的にも寄せたいし憧れもあるのですが、根が90年代のDCブランドブーム直撃世代ということもあって、日によってどちらもやってしまいます...。(ごっちゃにならないようには気をつけているつもりですが。汗)

 

メンズコーディネートをお洒落に・こなれて見せる5つのポイント

今回は、平均点ではなく、お洒落だったりこなれたスタイリングを作る為のお話になりますので、場合によっては実践する中で失敗もあるかと思います。

逆に言えばファッションやお洒落ってそういう物であると言えますので、一言で言えば、トライ&エラーの連続によってお洒落だとかこなれているという着こなしが出来上がると言っても差し支えないかもしれません。

 

複数の着崩しを試してから着用する

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ファッションにしてもスタイルにしても、そのアイテムさえ着ればお洒落に見えるという事は無いと私は考えています。

 

いくら高額だったり入手困難な珍しいアイテムを使っていても、印象を決める大半はやはり着こなしです。(これは前回の「アイテム単体で選ばない」でも触れましたが。)

 

例えば、シャツを着る際には、普段は裾を出して着ていたのであればタックインを試してみたり、袖をまくってみたり、ボタンの止め方(開け方)をいくつか試してみたり、襟を立ててみたりなど、外出前に複数のパターンを鏡の前で試して最適な着こなし(着崩し)を探すことをすると、同じアイテムでも大きく印象が変わります。

 

パンツの丈やレイヤード(重ね着)などに関しても同様で、色々試したのちにスタイリングを決めると、こなれ感のあるスタイリングを作れる確度は高まるように思っています。

 

女性のスタイリングを参考にする

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"ファッション"を作る際には、やはり男性よりも、圧倒的に女性は着こなしのアベレージは高いですし、トレンドとしても一歩も二歩も早いです。

 

女性の”美”に要する時間や努力は男性の比では無いと思っていますので、レイヤードや色、上下の合せ方など、男性の発想には無いスタイリングも多く見つかりますし、コーディネートで差別化をするならとても参考になる確率は高いように思っています。

(近年はファッションのジェンダーレス化も進んでいるので、より直接的に参考になる時も増えている気もします。)

 

ただ、スタイルに根ざすのであれば、女性にはスタイル(様式)の概念はありませんので、この限りでは無いかなとは思います。

 

アイテムの属性を把握して崩す・揃える

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前回の「初級編」では「系統が同じ物ばかりを合わせない」と書きましたが、その応用編という感じで、基本はミリタリー・ワーク・スポーツ・ドレスとルーツの分類ができるメンズカジュアルファッションにおいては、それらのアイテムをミックスする事で普段着としてコーディネートする事が一つのセオリーではあります。

 

前回記事では「個人的には好きだけどオススメはしない」と書いた、ワークならワークと属性を統一したスタイリングですが、差別化という意味では、通常ならスタイリッシュには着こなしにくいだけに、上手に着こなす事ができれば一層こなれた印象を与えやすくなるとも思っています。

 

完全に統一して着こなすだけでなく、例えば全身ミリタリーアイテムの中に一点、デザイナーズを使うなど(その逆でも)も着崩しとしては良い印象を作りやすいですし、自分が着用するアイテムの元となるルーツを把握した上での崩し(外し)やあえて揃えるといったチャレンジは必要かもしれません。

 

レイヤード(重ね着)を意識する

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基本的には、着用アイテム数が少ないほどお洒落な印象は作りにくく、多いほど作りやすくなると思います。

理由は簡単で、点数が増えるほどに他の人と違うと思わせるポイントを増やせる為です。

 

特に日本の場合は、ファッションにおいてもアメリカの影響がとても強いので、ブルゾンなどのアウターの中にスウェットやシャツ一枚といったラフなスタイリングの方がとても多いように見受けられます。

その為、例えばベストやカーディガンを一枚挟んで点数を増やすだけでも、それが大きな差別化要素になりやすく、比較的簡単にお洒落やこなれた印象を持ってもらいやすいと考えています。

 

とはいえ、もし女性にモテることをスタイリングの前提にするのであれば、女性はかなりの割合でシンプルな服装を好むように感じていますので、レイヤードだったり、小物含め、あまり点数を増やすとマイナスになる事はあると思いますけどね。苦笑

 

自分の体型や顔立ち、髪型を理解する

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これも前回の「有名人のスタイリングをそのまま真似しない」の延長上の話になりますが、洋服の着こなしというのは、とどのつまり自己表現やマナーだったりすると思います。

 

着こなしを通じて、自分のパーソナリティーを伝えたり、より良く見せたりも出来るものなので、自分の体型や顔立ちに合ったファッションやスタイルは少なからずそれぞれあると私は考えています。

 

前回にも例に挙げたスティーブ・ジョブズのイッセイミヤケのタートルネックにジーンズというスタイリングも、彼の体型や社会的ステータスを前提としたかっこよさだと思いますし、誰がやってもカッコ良く見えるということでは決して無いと思います。

 

例えば私自身であれば、身長181cmで痩せ型、顔立ちはこってりソース顔のヒゲ面でして、体型的にはスーツスタイルやモード調の服は似合いやすいとは思いますが、HIP HOPカルチャーやストリート系のルーズシルエットやベースボールキャップ、ハイテクスニーカーなどは似合いにくいと理解しています。

逆にいえば、太めの体型の方はスウェットパーカーなどそういったスタイリングはハマりやすいようにも思います。

 

 

年齢も同様で、20台後半〜30代前半くらいであれば、変にカジュアル過ぎる格好だと単に子供っぽく見えてしまいがちかもしれませんが、40、50代になってくると、顔立ちそのものが圧倒的に大人(おじさん)ですから、少々のカジュアルスタイリングで子供っぽくなったりはしづらくなるように思います。

 

例えば、↓こんな感じのデニム一色なワークテイストのスタイリングなどは、20〜30代の頃に同じ事をしても、同じような雰囲気やこなれ感は出せないように思っています。(年齢の賜物とでも言いましょうか。笑)

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最後に(まとめ)

という感じで今回は、 「メンズコーディネートをお洒落に・こなれて見せる5つのポイント」という形で記事にしてみました。

 

なんだか偉そうにすみません...。

 

この20年近くは直接的にファッションの仕事はしていませんが(インスタのインフルエンサー仕事はしているものの)、一応、10代の頃には古着・アメカジブーム〜デザイナーズブランドブームを経て、アパレルの学校に通ったり仕事をしたりもして、長い間お洋服好きはやらせてもらっているので、「ファッションに興味はあるけど苦手で...。」という方がいらっしゃればそういった方向けになればという事で書かせていただきました。

なので、どこか1つでもご参考になってくれたらとても嬉しいです◎

 

ちなみに、Instagramでは毎日コーディネートをアップしているので、そちらも合わせてチェックいただけると嬉しいです。

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それではまた◎

     

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